1995年11月1日・新橋~有明間に開業し、湾岸エリアに多くの観光客やビジネスマンたちを運びつづけてきた新交通「ゆりかもめ」が今年で満10年をむかえました。そして11年目の2006年3月には有明から豊洲までの新区間が誕生します。これまでの新橋~有明間12.0kmに豊洲までの2.7kmが加えられ、総延長14.7km。走行時間にして現行の30分から約6分の旅気分が膨らむこととなります。新駅は有明の後、「有明テニスの森」「市場前」「新豊洲」そして終点「豊洲」と続きます。豊洲駅では東京メトロの有楽町線と接続するため、ますますお台場へのアプローチが広がります。そして「ゆりかもめ」の下には平行して走る幹線道路(橋梁含む)も開通します。この道路はゆりかもめのルートと同じく、湾岸道路から有明コロシアムを通って東雲運河を渡り、豊洲駅前の晴海通りに接続します。また新駅の新豊洲から晴海アイランド・トリトンスクエアのある晴海三丁目交差点(同じく晴海通り)まで東京港を渡る橋梁も開通します。これにより都心部から湾岸エリアへのアプローチが増えて便利になるとともに交通渋滞の緩和にもつながることでしょう。
実は今ご覧いただいた2006年版の地図画像ですが、実際の本と大きな違いがあるのですがお気づきですか? 今回ご紹介したゆりかもめ延伸部分、頁の図取りの関係で4頁にまたがってしまい、実際には画像のようにひと目で見ることができないのです。2005年版の地図画像をよく見ると文字が途中で切れていたり「ゆりかもめ」の文字が不自然にたくさんでてくるのですがお分かりでしょうか?画像ではちょっと見づらいかもしれませんね。ちょうどそのあたりで次の頁に移ってしまうのです。
これにからんで地図製作の一部分をほんの少しだけご紹介します。
地図書籍を作るときには、本の大きさ・厚さ、どの範囲を入れるか、どのくらいの縮尺(精密さ)にするか、で大まかな部分は決まってしまいます。ここで編集者の腕の見せ所のひとつが「図取り」です。残念ながら先程の延伸部分は確かに四分割されてしまいましたが、「背に腹はかえられぬ」のたとえ通り。かわりに主要ターミナルの新宿、渋谷、東京駅、銀座、池袋、上野、品川…などはなるべく綺麗に読める図取りにするよう心がけています。書籍にはデジタル系の地図とは違う物理的な制約がたくさんあります。そこで各編集者が腕を振るって取捨選択、より必要な情報のために泣く泣く切り捨てながら限りある紙面に情報を載せて書籍を製作してゆきます。そうは言っても「俺の家はいつでも頁の端っこなんだよな…。」とおっしゃるお客様、本当に申し訳ありません—。
さて、この「リンクルミリオン東京23区」には何冊か兄弟がいます。
まず1万分の1地図の魁となった「ワイドミリオン東京10,000市街道路地図帖」は現在でも弊社のベストセラー商品ですが、リンクル東京23区はこの本と図取りが同じで、縮尺も当然1万分の1。つまり弟分にあたります。では何処が違うかと申しますと「製本方法」が第一にあげられます。ご存知のお客様もいらっしゃるでしょうが、「リンクル」というのは「ダブルリング製本」で作られた弊社の地図シリーズ名で、本の背の部分に針金が巻かれているものです。車の中で本を開きっぱなしにして置いたり、バイクのタンクバックにはちょっと荒っぽいですが、開いた頁をそのまま背中合わせに2つ折にして入れたりします。(2つ折にすると本が傷みますが…)
また同じ経緯で製作された「リンクルミリオン多摩」。こちらは東京都西部の市部を1万分の1の縮尺でまとめたものです。
この「リンクルミリオン多摩」の改訂版(2006年版)も12月中に発売されます。こちらも合わせてご利用いただければ幸いです。こちらも2,037円(本体価格+税)です!
- 国道16号×新青梅街道の箱根ヶ崎西交差点アンダーパス化(2006年春)
- 立川駅南口「アレアレア」2005年4月オープン